心身の疲労を回復したり、日中のヒューマンエラーを減らすためにも睡眠は重要です。睡眠は、日常の動作を改善するだけではありません。もし、不眠になると生活習慣病のリスクにつながることがわかってきています。
睡眠を上手くとるためには対策はどのようにすれば良いのでしょうか。朝起きるためにできることはどんなことがあるのでしょうか。
一番のコツは、逆説的ですが、「起きる時刻を遅らせない」ということがあります。寝られない時は、寝なくてもいいのです。頑張りすぎることで、眠れなくなることも経験したことがあるでしょう。ただ、一度、起きたらどんなに眠くても寝ないようにしましょう。
寝不足の種類にはどのようなものがあるのでしょうか。
寝つきが悪い、入眠障害。
途中で起きてしまう、中途覚醒。
すぐ目が覚めてしまいよく眠れない、早朝覚醒。
なかなか寝た気がしない、熟眠困難。などがあります。
これらの症状は、会社で働くサラリーマンを含め、大人で30%以上もこれらの不眠症状があると言われています。不眠症には、眠気、体のだるさ、 集中困難、精神運動機能低下、抑うつや不安など多様な精神・身体症状が一緒にやってきます。
根本的な解決は、「起きる時刻を遅らせない」ことですが、朝スッキリ起きるために何気なく睡眠を邪魔していることがあるかもしれません。
例えば、日本茶、コーヒー、紅茶、コーラにチョコレート、眠る前に食べたり飲んだりしていませんか?こう言ったカフェインの入ったものは、寝る前の4時間前からとらないようにしましょう。もう一つ考えられることは、寝酒をしていないでしょうか。寝酒は一見、眠れそうに思いますが、眠りが浅くなり、特に夜に目が覚めやすくなります。
年をとられた方は、元々、眠る時間が減っているのですが、トイレが近くて眠れないこともあるかもしれません。入った分は出るので、夜、寝る前に水分はあまりとらないようにしましょう。
そのほか、部屋が明るかったり、音漏れがしているようなことはありませんか?室内の寝る環境ももう一度確かめてみましょう。
ありきたりですが、定期的な運動をすることもいいとされています。これは、有酸素運動をすることで、寝つきと眠りの深さが改善されるからです。
眠りは、患者さんから相談されることも多いことと思いますので、少しまとめてみました。
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