はじめに
2018年05月22日アステラス製薬株式会社で経営計画 2018に基づく国内事業再編に関して発表がありました。アステラス製薬は武田製薬、第一三共とともに日本の三大製薬企業。それぞれ動きがあるようです。武田薬品はシャイアーを買収する方向で舵を切りました。アステラス製薬は経営計画2018を発表し国内事業再編に着手し始めました。
ニュースリリース
概要
- アステラス営業サポート株式会社およびアステラスリサーチテクノロ ジー株式会社の業務を 2018 年度末までに終了
- アステラス総合教育研究所株式会社のグリーンサプライ支援業務以外 の事業を 2018 年度末までに終了
- アステラス分析科学研究所株式会社の全株式を Eurofins Pharma Services LUX Holding Sarl に譲渡(クロージング:2018 年度中を予定)
事業計画の背景にあるものを考える
2019年に主力製品の特許切れで売り上げが減少します。2020年度に1兆3000億円と17年度と同水準の売上高に回復させる計画のようです。日本での特許切れを考えると同額の売り上げでも、新たに売る医薬品や体制は別のものになっていかざるを得ないと思います。
日本市場での特許切れ時期は下記の通りです。
日本市場での特許切れ時期は下記の通りです。
2019年3月 喘息薬(シムビコート)
2019年11月 消炎鎮痛薬(セレコックス)
2020年9月 抗真菌薬(ファンガード/マイカミン)
2020年12月 過活動膀胱治療薬(ベシケア)
2019年11月 消炎鎮痛薬(セレコックス)
2020年9月 抗真菌薬(ファンガード/マイカミン)
2020年12月 過活動膀胱治療薬(ベシケア)
注目の戦略目標
アステラス製薬は他社と販売や製造を共同するコプロモーションやライセンシングがうまい企業です。上記の製品でもシムビコートはアストラゼネカとセレコックスはファイザーとの販売提携をしています。
医療用医薬品の分野では今後どのような対策をとるのかわかりませんが、広くヘルスケア分野で新たな医療ソリューションを確立する 戦略のようです。診断薬や ITソフトウェアということなので医療機器など包括的な医療ソリューションの販売をするということと読み取れました。
計画通りに行くのであれば、プライマリー領域のMRを 戦力としてどのように配置して行くかも気になるところです。
(ニュースソース)
アステラス、4年ぶり早期退職募集 600人対象(2018/5/22 )
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アステラス 17年度決算 国内医療用薬売上15%減収、ミカルディス特許切れで50%減(2018/04/27 03:52)
アステラス 安川副社長が社長に昇格 畑中社長は代表権ある会長に 4月1日付(2018/02/01)
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