新型コロナワクチンに対して、出所の確かでない情報やデマが溢れると、情報が埋もれると思い暫く投稿を控えていました。この間に政権も変わり菅さんから岸田さんに総理大臣も代わりました。総裁選の手前で実行再生産率が下がっていたけれど、実感としてはまだ山を超えていない感じがしたのを覚えています。下記にリンクに新型コロナワクチン1日100万回の設定理由(50:16〜)を述べられています。問題の整理、課題の設定、そして、実行力が物凄くあったことが分かりました。
【ノーカット】菅首相が記者会見 緊急事態、全面解除へ(2021/09/28 にライブ配信50:16〜)
菅元首相に関しては、不妊治療の取組についても、このコロナ禍で達成しています。病いだけでなく、生に関しても本来見ていくべきことなのだと思います。
現状、オミクロンも含めて、新型コロナ対策は行政の資料も充実しています。 ただ、連休などに喉が痛くて発熱外来に罹ろうとしてもなかなか受診させてもらいないようです。かかりつけのあり方が問題になりそうです。このコロナを契機として、医療のあり方も変わっていくのかもしれません。
新型コロナの行き先はまだまだ予断を許しませんが、感染しやすくなっている代わりに、致死率が低くなっていることなどウイルスそのものの性質が変わってきているようにも思えます。参考までにインフルエンザワクチンではWHOの推奨や感染研で株を予想して流行する前に接種するようなスケジュールになっています。
資料の3枚目を御覧ください。上に基本的な流れということで、ワクチンの製造までや販売開始までの大まかな流れを記載しております。まず、WHOで推奨株が決まります。吹き出しにありますが、今年は2月26日にその結果が公表されております。その右側は、メーカーのほうでそれぞれの株の増殖性などを検討いただいて、製造効率を含めて感染研で、どの株を推奨されるかを御検討いただいています。さらにその右は、今日の会議ですけれども、インフル株の小委員会で製造株を検討いただくということで、決まりましたらメーカーに製造いただいて、秋から販売が始まるというような流れです。
インフルエンザは9月~4月のシーズンで流行を見ていくような感じですが、季節性という訳でもなさそうですし、新型コロナの場合はどの期間で変異を見ていくのでしょうか。
ただ、今は治療薬も出てきているようなので、戦略が多少変わってくるのかもしれません。
新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)が引き起こす社会的な問題があるように思います。 大きく分けて、イノベーションを起こす仕組みと社会経済を発展させる仕組みを考えないといけません。2つはねじれの位置にあり、交わることはないです。イノベーションはいつか機会があれば、別に書きますが、イノベーションは犠牲の上に成り立つもので、社会経済の発展は全体の利益の底上げだからです。社会経済の発展には、雇用増大の出発点に何を置くのかが重要になります。道路の補修でも、防潮堤の建設でもいいのですが、一般的には公共事業への投資が手取り早いと言われています。ただ、日本の技術は優れていて、東日本大震災の時でも、主要な道路は数日で復旧している実績があります。それを技術を持たない人たちが参加できるようにするのは、何らかの工夫がいるように思います。トリクルダウンという言葉には何か意図的なものを感じます。前提となる中抜きをさせない工夫が今後必要になるのではないでしょうか。中抜きさせないためには、事業をコントロールする人が事業について相応の理解をして、自分で汗をかく必要があるので、難しいのかもしれません。公共事業に限らず、持ち回り人事などは不可能だと思います。(例えば、高度な銀行業に関しても分からない人が間に入ると容易に嘘や誤魔化しが入ります。)
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